小瀧達郎気紛れ日記


by tatsuokotaki

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ハノイ日記  2018/8/16

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ハノイの旅も残すところ一日となった。アジアの国は中国、韓国、インド、タイ、インドネシア、香港、パキスタンなど(いずれも依頼仕事だが)旅したが、ベトナムだけは昔から行きたいと思いつつ実現せずに今日まで来た。
自費で行く旅はいつも自分の作品撮りを優先してしまうので、それもベトナムがぬけてしまった原因のひとつかもしれない。今回の旅は写真が撮れるかどうかはまったく未知だったが、そのときはバカンスに切り替えるくらいの気持ちでやって来た。カメラはローライフレック1台とT-MAX60本、記録用にオリンパスとリコーGX200の合計計3台のみという軽装備。結果的に120ロール・フィルム35本ほどを使った。
2週間ほどの滞在で多くは語れないが、いま「夏の闇」という言葉が頭にこびりついている。これはいわずと知れた開高健の小説のタイトルだ。出発前に『ベトナム戦記』を読み返し、旅には『輝ける闇』をもって来た。いずれもベトナム戦争体験から生まれた傑作だ。
今回のベトナムはハノイのみであったが、ハノイの印象は日本の終戦後と平成の風景が同居しているという感じだ。終戦後の風景はボクの実体験ではないが、ハノイの旧市街にはそんな風景が見られ、中心部を少し離れると日本のゼネコンの手になる高層マンションが天高く聳えていた。
アジアの街ではよく見られるが、ベトナム人も路上に近い生活が好きらしく、店の内外問わずお風呂の椅子のように背の低い椅子に座って背中を丸めながらフォーをすすっている。インドほどではないにしろ、人生の大半が路上に展開されている。
街中の水路や掘割は淀んで異臭を放ち、紅河の河川敷にはつげ義春の作品にでてくるような、バラック小屋が点在していた。街は活気があるが、貧困は路上に溢れている。わずか2週間の滞在で何がわかるのかと言われそうだが、ベトナム人は物腰が柔らかで静かな印象だが、どこか心の奥に闇を感じさせる。敗戦国日本にもかつてはそれがあったのかもしれないが、長年の植民地、ベトナム戦争などの歴史がベトナム人の心になにかしらの影のようなものを植えつけてしまったのだろうか。
今年の東京はすさまじく暑くて、ハノイは例年になく気温が低いという。とはいえ肌にねっとりとまとわり着くような亜熱帯の湿気は堪えるものがあった。開高健の小説をハノイで読むと実にリアリティがあるが、この亜熱帯のジャングルでアメリカ兵が正気でいられるとは到底思えず、アメリカの兵力、財力を持ってしても勝負は最初から見えていたのではと思った。
今回のハノイの旅が、次の写真のテーマになりえるのか否か、フィルム写真は現像してのお楽しみということになる。

by tatsuokotaki | 2018-08-17 02:00 | Trackback | Comments(0)

ハノイ日記  2018/8/15

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炭火で焼いた豚肉と大根やにんじんの薄切りが入ったつけ汁に、米粉の麵をひたして食べるブンチャー。
フォーは日本でもポピュラーだがこれはハノイに来てはじめて食べた。山盛りの野菜と揚げ春巻きのセットが450円。ハノイ旧市街の人気店ダック・キム(冷房なし)で汗だくになって食す。
レタスを良く見たら小さな青虫がついていたが、農薬なしの証拠だから青虫くらい気にしない。昔、パリのカルチェ・ラタンのベトナム料理店で白いテーブルクロスに何やら動くものがあったのでよく見たら、野菜を盛った皿から無数の虫が四方に這い出していたことを思い出した。
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by tatsuokotaki | 2018-08-15 02:09 | Trackback | Comments(0)

ハノイ旅日記  2018/8/6

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ハノイの旧市街を歩く。路上はまさに人生劇場。映画を観るより面白い。



by tatsuokotaki | 2018-08-07 01:46 | Trackback | Comments(0)

泰山木 2018/8/5

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ハノイのメトロポールホテルの部屋にさりげなく活けられた泰山木。
南国らしいほのかに甘い香りが部屋を満たしている。

by tatsuokotaki | 2018-08-06 02:57 | Trackback | Comments(0)

小室等コンサート「夏が終わる」2018/8/4

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gallery bauhausの小瀧達郎写真展「BEYOND SUMMER イギリスの夏へ」に因んで、小室等コンサート『夏が終る』を開催します。   

小室等さんは日本のフォーク・シンガーの草分け的な存在ですが、バンド“六文銭”を経て1975年には井上陽水、吉田拓郎、泉谷しげるとフォー・ライフ・レコードを設立しました。自身のアルバムでは詩人の谷川俊太郎氏とともに、多くの作品を世に送りだしてきました。今回のコンサートは、その中から夏をテーマにしたアルバム「いま生きているということ」(詩 谷川俊太郎)の曲を中心としたライブです。アルバム収録曲「おはようの朝」は連続TVドラマ「高原へいらっしゃい」のテーマ・ソングとして使われヒットしました。最新アルバム「プロテストソング2」(詩 谷川俊太郎)からも数曲演奏していただきます。

詳細→http://www.gallery-bauhaus.com



by tatsuokotaki | 2018-08-04 01:07 | Trackback | Comments(0)

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