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 HIROSHIMA  2016/6/1

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オバマ大統領の広島訪問時の演説は、自身の平和への想いが込められた、かっこよすぎるくらい素晴らしい出来だったと思う。ただ、この演説をした当人がトップを勤める国が、常に世界のどこかで戦争を続け、多くの殺戮をくり返している事実を思うと、日本のマスコミが報じるように手放しで演説に酔いしれる気にはとてもなれない。
仮にボクが被爆の当事者、あるいは遺族であったなら、まず原爆で多くの人の命を奪ったことへの謝罪が全ての始まりだと思う。おそらく被爆者や遺族の方々も、同様の想いではないかと推察するが、日本のマスコミはこうした声をまったく報じない。
アメリカが戦争を終結するために原爆を落としたという大義名分を唱えるのなら、映画『ブレード・ランナー』に出てくるラーメン屋のオヤジのセリフではないが「ひとつで十分」、広島と長崎の2箇所に落とす必要などなかったと言いたい。もちろん核兵器を使用すること自体許せる行為ではないが。
人を許すという気持ちはとても尊いし、今回の広島の被爆者の人たちの態度は立派だったと思う。ただ今の日本社会を見ていると、強者に対して従順だが弱者に対する思いやりや配慮の無さが顕著のような気がする。そんなことを考えさせられたオバマ広島訪問でした。

Georges Moustaki Hiroshima

by tatsuokotaki | 2016-06-02 00:11 | Trackback | Comments(0)

小瀧達郎気紛れ日記

by tatsuokotaki
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