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 Paris日記 2015/8/30

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日曜のパリは朝から暑い。少し疲れがたまってきたので、午前中は部屋でゆっくりした。上の写真はアパートからすぐの場所にあるサン・シュルピス教会。『ダヴィンチ・コード』とドラクロアのフレスコ画で有名だが、ボクは『ダヴィンチ・コード』を観ていないし、ドラクロアの宗教画もまったく解からない。その代わりというわけでもないが、正面の礼拝堂に向かって右側のランゲ・ド・ジェルジュ霊廟にある写真の石像が好きで、よく出かけて行く。
この石像、教会の案内書にはボワゾ作聖人像とあるだけで、詳細はインターネットで調べても見つからなかった。巨大な鎌を持った髑髏と聖人、翼をつけた天使が空を見上げていて、一見髑髏は悪魔的存在なのかと思うが、よく見ると聖人が髑髏を守っているようにも見える。聖書の教えに沿ったストーリーがあるのかもしれないが、キリスト教音痴のボクには彫刻作品としての素晴らしさ以外はさっぱり判らない。

サン・シュルピスにようこそ
「師よ、何処に泊まっておられるのですか。来なさい。そうすればわかる」ヨハネ1.38
―サン・シュルピス教会のリーフレットより―

この禅問答のような言葉。どう解釈すればよいのだろう…。

Commented by リリー at 2015-09-24 12:51 x
小瀧先生,とても素敵なこの写真の彫刻が気になって調べてみました。どうもボワゾ作ではないみたいで、Rene-Michel Slodtz作で、"languet de Gergy" という人の墓石のようです。左のカマを持った髑髏は死神で、死の瞬間に死神にうち勝って(永遠の生命を与えられ?)天使に迎えられるGergyの姿を現しているみたいです。Slodtzの代表作らしいです。小瀧先生にいつか天使ばかりの写真集を出していただきたいです。
Commented by tatsuokotaki at 2015-09-25 00:16
よく判りましたねー。確かに下にあるのは棺ですよね。このストーリーは納得です。天使の写真はけっこう撮っているので、テーマとして考えます。ありがとうございました。
by tatsuokotaki | 2015-08-30 22:02 | Trackback | Comments(2)

小瀧達郎気紛れ日記

by tatsuokotaki
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