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WIEN ー旅の憂鬱ー 小瀧達郎写真展 gallery bauhaus_b0011771_14290787.jpg

gallery bauhausでウイーンの写真展が始まりました。以下、展覧会用のステートメントです。

WIEN ―旅の憂鬱―


「フランクフルト空港12:50発のルフトハンザ機でウイーンへ。フライトが一時間遅れで14:30にウイーンに到着。ウイーンは雪、空港からタクシーでグラーベン通りにあるペンション・ノゼックへチェック・イン。荷物を解いて街にでると日曜日なのでほとんどの店が閉まっている。宿の近くでレオポルド・ハヴェルカという面白そうなカフェを見つけてコーヒーを飲む。店の入り口は北国らしく二重のドアと分厚いカーテンで仕切られ、外の寒風の侵入を防いでいる。うす暗い店内は常連らしき客が多く、それぞれそなえ付けの新聞や雑誌を読んだりして寛いだ雰囲気だ。温かいカフェと違って外は凍てつくように寒い。」                                            ー198632日の日記よりー


1986年の春は仕事も忙しかったが、それと背中合わせに私生活での憂鬱を抱えながら2カ月ほどヨーロッパに滞在した。23日に東京を発ってパリ経由でヴェネツィアへ入り、1984年から撮り始めたヴェネツィアのカーニヴァルを撮影した。その後、塩野七生さんと組んだMAZDAの雑誌広告「車楽 人間への旅」(13回連載)の一回目の撮影でローマ、アテネ、ミュンヘン、ベルン、フランクフルト、パリ、ウイーンと旅をした。この時のヴェネツィアでは写真家の奈良原一高ご夫妻や田村彰英さんとの偶然の出会いもあった。

初めてのウイーンに入ったのは32日だったが雪のウイーンはとにかく寒く、それはぼくの脳裏にこの国を印象付ける大きなファクターのひとつとなった。二度目のウイーン旅行は200年の1月だったが、この時も滞在中はずっと雪だった。それから20年後の20202月、3度目のウイーンは地球温暖化の影響か「寒いウイーン」はどこにもなく、シュタット・パークでは桜が満開で、近くの老舗ソーセージ・スタンドでホット・ドックを買って日本ではすることもないお花見をした。


当初、今回の展覧会は1986年と2000年にコダクロームで撮影したカラー写真と、2020年に撮影したモノクローム写真を合わせて展示しようという計画だったが、コダクロームのセレクトを始めたら予想以上に気に入った写真があって、最終的に今回の展示はすべてカラー作品で構成することにした。モノクロームのウイーンは、コロナ騒ぎが終息したなら、改めて撮影するつもりでいる。

展覧会の準備中に、リリアナ・カヴァーニ監督、シャーロット・ランプリン主演の映画Night Porter(邦題:『愛の嵐』1974)と、ニコラス・ローグ監督、アート・ガーファンクル主演のBad Timing(邦題:『ジェラシー』1979)を観た。共にウイーンを舞台にした好きな映画だが、前者はナチス・ドイツ親衛隊とユダヤ人女性の倒錯した愛を描き、後者は男女の愛憎劇をクリムトやエゴン・シーレの絵画、キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」のBGMなどを挟んでアンニュイに描いている。アート・ガーファンクルはこの映画の撮影中に当時交際していた女性が自殺して、映画の内容と現実が微妙にリンクしているようで当時それも話題になった。

寒いウイーンと、ウイーンの街が持つデカダンな雰囲気が、はたしてぼくの写真に反映しているだろうか。


2020年の作品はデジタルカメラで撮影しているが、プリントの際フィルム写真と違和感がないよう心掛けた。

フィルムとデジタルそれぞれの表現の違いも楽しんでいただけたら嬉しい。









# by tatsuokotaki | 2021-11-26 14:41 | Trackback | Comments(0)

コンランショップのオイスター・バー LONDON_b0011771_23273426.jpg

ロンドンのフルハムロードにあるコンランショップ。旧ミシュラン本部があった建物(BIBENDUM)が店舗になっていて、1階には洒落た花屋さんとオイスター・バー、2階にはレストランが併設されている。
ここはロンドンに行くと必ず訪れるぼくの気に入りの場所で、建物の雰囲気も良くめずらしくロンドンで美味しいバゲットも食べられる。数年ぶりに行ったこの日は奮発して海鮮の盛り合わせとシャンパンを頼んで豪華なランチをした。
近辺にはアンティーク・ショップも多く、店の前を東に向かって歩けばキングスロードにぶつかる。60年代の華やかりし頃のロンドンの面影を辿りながら、ちょっとセンチメンタルな散策をするのも悪くない。

コンランショップのオイスター・バー LONDON_b0011771_23275599.jpg

昼からシャンパンを飲んで豪勢なランチをしたら仕事をする気もなくなった。今日は撮影はヤメ、明日からまた頑張ろうっと。

# by tatsuokotaki | 2021-07-31 12:28 | Trackback | Comments(0)

パノラマ写真展ギャラリー・トーク_b0011771_15430136.jpg

東京もそろそろ梅雨明けのようですね。さてgallery bauhausで開催中の12人の写真家によるパノラマ写真展「PANORAMIC PHOTOGRAPHY」も残すところ2週間となりました。
来る7/24(土)にパノラマ写真展のギャラリー・トーク開催が決定しました。
第一部は田中長徳氏のパノラマ・カメラとパノラマ写真の話。第二部は一階と地階展示室に分かれて、出展作家と作品の前で自由に語る会です。
マスク着用で密にならない環境で開催させて頂きますので、ふるってご参加ください。

参加お待ちしています。

# by tatsuokotaki | 2021-07-16 15:45 | Trackback | Comments(0)

相模湖へ

相模湖へ_b0011771_19142232.jpg

八王子でギャラリーの次回展示のための仕事を済ませた後、車で相模湖まで足を延ばした。家を出るときは曇り空だったのに、西に近づくにつれ雨模様となった。
相模湖の無料駐車場に車を入れて湖畔に出たら何やら湖面が騒がしい。外人がたくさんいて何かと思ったら、オリンピックのカナダ代表ボート・チームが事前キャンプをしていた。もともとオリンピックに興味がないうえ、よもやこのご時世に開催するとは思ってなかったので、外国人選手団を目の当たりにして、あれ?ホントにやるのかいなと思った次第。

相模湖へ_b0011771_19232870.jpg

決して風光明媚とはいえない相模湖だが、今日のように雨模様で湖面すれすれまで雲が垂れ込めていたりすると幽玄な雰囲気があって、いままでの相模湖のイメージを覆されたような気がした。

相模湖へ_b0011771_18593652.jpg

湖畔のボート店にあったレトロな映画ポスター。「純潔の乙女が湖畔で奏でる青春のうた。乙女の本能ヤマグチボート」訳の分からないコピーとタイトルだが、上野不忍池畔にあるオークラ劇場の成人映画館のタイトルみたいで面白い。
オークラ劇場の映画のタイトルは時々うならされるような秀逸なのがあって、どんな人がタイトルを考えるのか興味深い。いつも前を通ると楽しみにしているのだが、この数年あまり傑作に出会わないのがちょっとさみしい。

相模湖へ_b0011771_19034281.jpg

昼食を抜いていたので、相模湖畔にポツンと一軒佇むレストラン”てんすい”で5時から晩餐。
ポタージュ・スープ、コンビネーション・サラダ、ハンバーグにエビフライ添え、妻とシェアするつもりでスパゲッテイ・ナポリタンも追加。頼みすぎと分かりつつオーダーしたが、やっぱり半分ほど食べたら満腹になって、残りは器をもらって持ち帰った。でもこの店の料理は翌日温め直して食べてもとても美味しいのです。
”てんすい”は一見何の変哲もないのレストランだが、安くてうまい隠れた名店です。ぼくは何十年も前に高尾の東京造形大学に教えに行っていた頃からの”てんすい”ファンなのであります。

# by tatsuokotaki | 2021-07-08 16:59 | Trackback | Comments(0)

痛み取りジン・レーズン

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ジンの材料となるジュニパー・ベリーは、古くから薬効植物として用いられたようで、その効能はデトックス、利尿作用、消化不良、便秘、精神安定など多岐にわたります。一方、レーズンには食物繊維、ポリフェノール、鉄分、ブドウ糖などが含まれ、抗がん予防、便秘、糖尿病などに効果があるとされます。
近年、ジンに付けたレーズンが関節炎の痛みを解消すると話題になっていますが、作り方は簡単でタッパーウェアに入れたレーズンにひたひたのジンを加え、蓋をせずに一週間ほど漬け込むだけ。
妻が私の腰痛対策にと家の酒蔵にあったBEEFEATERに漬け込んだレーズンを、今日近江屋のサバランにトッピングしてみたら相性バツグンでした。ヨーグルトに入れたり、ドライ・カレーに混ぜても美味しいです。
青汁は飲みたくありませんが、美味しい健康食品は大歓迎。ジン・レーズンの作り方はネット上にたくさん出ているので、どうぞお試しください。

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# by tatsuokotaki | 2021-06-17 12:27 | Trackback | Comments(0)

小瀧達郎気紛れ日記
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