小瀧達郎気紛れ日記


by tatsuokotaki

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『渚にて』                 2009年3月28日(土)

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昔読んだSF小説に『渚にて』(原題On the Beach)というのがあった。オーストラリアに移住した英国人作家ネビル・シュート1957年の作品。ストーリーはうろおぼえだが、第三次世界大戦が勃発し、核爆弾の使用で地球は壊滅状態にある。北半球は放射能汚染で全滅したが、たまたま航海中に難を逃れたアメリカ海軍の潜水艦スコーピオンは、生存者のいる南半球のオーストラリア・メルボルンに寄港する。やがて全滅したはずのアメリカ本土から謎の信号を受信したスコーピオン隊員は、防護服に身を固め、その調査に出かけてゆく。しかし彼らを待ち受けていたのは風に揺れてキーをたたくコカコーラの空き瓶だった。一方、メルボルンでも大気中の放射能濃度が徐々に上昇していて、人々は薬物で自らの生を絶つか渚で静かに死のときを待つ…。
全編とても静かなストーリー進行なのだが、それがかえって不気味で恐怖心をさそう。
ニール・ヤングのアルバムにも同名のものがあった。ジャッケット(安っぽい花柄のビーチ・パラソルの向こうに海を見つめるニールの後ろ姿、傍らにはに砂の中に突き刺さったキャデラック)の感じからして、ニールがこの小説から何らかの着想を得たのではないかとも考えられる。このアルバム、ぼくはかなり気に入っているのだが、ニールのアルバムの中ではかなり遅れてCD化されたように記憶している。
 
工場を背景に海辺の光景を撮影していたら、人々が水を求めて集まってきたゾンビの群れのように見えてきて背筋が寒くなってきた。人類の終焉なんて意外にあっけなく、静かなものかもしれない。


 
by tatsuokotaki | 2009-03-28 22:02

ヴェネツィアの春           2009年3月27日(金)

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 ヴェネツィアにずいぶん行っていない
 心の整理が出来たなら
 いつかまた訪れてみたい
 海水が温み始める頃に‥‥

 その日まで
 なつかしい人たちは
 元気でいてくれるだろうか

New Mamiya6 MF 75mm  Kodak E100S
by tatsuokotaki | 2009-03-27 19:28

不思議な春の日             2009年3月22日(日)

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春の嵐のような一日 人気のない桟橋で風が逡巡していた
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      時がとまったような古いホテル
      久しく火が焚かれていないノスタルジックな暖炉の装飾
      不思議な春の日の終わりに
by tatsuokotaki | 2009-03-22 23:08

『転々』          2009年3月21日(土)

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昨年春に劇場公開された映画、三木聡監督、脚本の『転々』をwowowで録画して観た。
幼い頃、両親に捨てられた竹村文哉(オダギリ ジョー)は84万円の借金を抱える大学8年生。借金返済期限の3日前、文哉は借金取りの男福原(三浦友和)に「借金をチャラにしてやる」という提案をされる。
条件は福原と共に、吉祥寺から場所も期限も定めない東京散歩に付き合うというもの。おまけに福原はその報酬として100万円を出すという。選択肢のない文哉は疑心暗鬼のまま福原の東京散歩に付き合うことになる。
「ウチでは散歩のことを性質(たち)というんだ」
福原のモノローグのような語りとともに続けられる東京散歩の最終ゴールは…。
散歩の途中に絡んでくる様々な登場人物、吉高由里子、岩松了、小泉今日子などが実にユニークなキャラクターを好演している。映画の随所に散りばめられているウイットの利いたセリフもよく出来ていて、抜群に面白いおススメの映画です。
by tatsuokotaki | 2009-03-21 22:27

春野菜のサラダ             2009年3月17日(火)

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房総の春野菜、クレソンとルッコラでサラダを作った。ドレッシングはオリーブオイル、バルサミコ、塩、胡椒にレモン汁を少々加えたもの。最後にパルミジャーノを薄くスライスしてトッピングした。野菜にこれほど味があったかと思うほど、スーパー・マーケットで買うものと違った味がする。
by tatsuokotaki | 2009-03-17 18:08

春霖(しゅんりん)雨           2009年3月15日(日)

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 春の雨の後、季節が饒舌に動き始める
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 南房総にて
 LUMIX DMC-L10 D VARIO-ELMAR 14-150mm
by tatsuokotaki | 2009-03-15 23:53

CAMPARIの赤            2009年3月14日(土)

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デジタルカメラでカンパリ・ソーダの赤をキレイに出そうとしたがなかなか上手くいかない。パソコン・モニターの精度も問題ですが、赤という色はけっこうくせ者で、印刷でも赤ベタなどという言葉があるくらい再現がむずかしい色でもあります。

Nikon D700 AF MICRO105mm
by tatsuokotaki | 2009-03-14 23:37

「冬の子供たち」enfants d'hiver   2009年3月13日(金)

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朝早いのが苦手なのだが、今朝はどういうわけか7時半に目が覚めてしまった。キッチンでコーヒーを淹れて、ついでにサンドイッチを作った。ハムとレタスをはさんだものと、ツナに玉ねぎとピクルスを刻んで胡椒、粒マスタード、マヨネーズで和えたもの。後者はパンをトーストした方がおいしい。
朝の静かなひととき、ジェーン・バーキンのCD「冬の子供たち」を聴きながらサンドイッチをたべた。
ジェーン・バーキンは日本ではエルメスのバッグやセルジュ・ゲインズブールとともに語られることが多く、フランス人かと思いきや実はロンドン生まれのれっきとしたイギリス人である。「冬の子供たち」のジャット写真には海辺(後方に白い崖が見えるのでおそらくドーバー海峡に面した)で撮られた子供の頃のジェーン・バーキンの写真が使われている。
「冬の子供たち」は全曲ジェーンが作詞していて、ビルマのアウン サン スーチーを支援する歌など、静かな中に熱いメッセージが込められたアルバムだ。    

Le Mont Saint-Michel,FRANCE
Mamiya6 MF 75mm
by tatsuokotaki | 2009-03-13 13:11

夜更けの散歩               2009年3月8日(日)

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人が寝静まった深夜によく散歩する。ぼくは人混みや人の視線が気になる性質なので、人も車も少ない深夜の散歩が性に会っている。
散歩コースはいくつかあるのだが、たとえば御茶ノ水の我が家をでて、神田川沿いに順天堂病院の前を通って水道橋まで行き、アテネフランセから文化学園に通じるマロニエ通りを抜けて帰ってくるコース。あるいは家から湯島天神を経由して不忍池を一周して、気が向くとわざと池の端の韓国語が飛び交う盛り場を突っ切って、夜のおネエさんの誘いをかわしつつ帰ってくるコース。
それぞれのコース毎に何かしら楽しみがあって、神田方面に行くときは夜おそくまで開いている神田駅ガード下の珈琲園でお茶を飲んで帰る。不忍池周辺では、ピンク映画館の秀逸なタイトル(忘れないようにメモをしておいてコレクションしたいくらい)に感心したり、いつもベンチに足を広げて座っている女装したオカマのおじさん?を眺めたりする。
水道橋コースでは道端や家々の軒先で季節ごとの花が楽しめて、今の時期はネコヤナギ、椿、黄色い水仙などが咲いている。今日は散歩のついでに道端の白い椿の大木から、一輪だけ頂戴してきてヴェネチアン・グラスの花瓶に活けた。何時か田舎に暮らす日が来たら、散歩は朝に変わるかもしれない。
by tatsuokotaki | 2009-03-08 23:51

『ONCEダブリンの街角で』        2009年3月7日(土)

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2007年秋に公開された映画『ONCE ダブリンの街角で』で主演した2人、グレン・ハンサードとマルケタ・イルグロヴァのユニット「スウェル・シーズン」が5月に来日公演をするという。
この映画はアイルランドのダブリンを舞台に、彼らの音楽を軸にミュージシャンの男女の出会いを描いた作品で、2000万円という低予算で僅か17日間で撮影されたというから驚きだ。同じような音楽映画で、1965年に公開されたイギリスのロック・バンド、デーブ・クラーク・ファイブの『Cach If You Can』(邦題・5人の週末)を思い出した。モノクロームの作品で「When」という名曲が挿入されていた。
『ONCE ダブリンの街角で』は、日常生活で見失いがちな、生きることのささやかな幸せや希望をさりげなく描いたさわやかで心温まる作品だ。
グレン・ハンサードのギター(日本のTakamine製)の表板(トップ)が、弾きすぎてウイリー・ネルソンのギターみたいに穴ボコが空いていたのも印象的だった。5月の東京公演が楽しみだ。

写真は1985年製のMartin OM-45。この年に一台だけ作られたもの。
by tatsuokotaki | 2009-03-07 22:47

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