小瀧達郎気紛れ日記


by tatsuokotaki

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七里バラ園        2005年5月6日(金)

今日は伊豆から東京に帰る日だ。朝食の後、宿の君島氏に案内して頂いて、R氏(映画『スパイ・ゾルゲ』の脚本を手がけたイギリス人ジャーナリストだが、先日のインドネシアの津波に巻き込まれて亡くなった)の別荘を見に行った。道路から少し入っただけなのに、目の前の海の眺めは絶景だ。こんな素晴らしい海を眺めて暮らしていた人が、たまたま出かけた旅先の海で、それもめったに起こりえない天災にあって亡くなってしまうとは…。人の運命とは何と儚く、不思議なものかとつくづく考えさせられた。
blue in greenに戻って君島夫妻と1時間ほど話しをしてから、市ノ瀬部落にある七里バラ園に行った。このバラ園は知る人ぞ知るといった存在だが、主人の七里静夫氏(61歳)が長年試行錯誤を重ねながら、完全無農薬でバラを栽培している。
どくだみ、ヨモギ、シロツメ草、ウコンなどの植物抽出液に唐辛子、木酢液、焼酎などを加え、果てはカスピ海ヨーグルトから納豆までと、話を聞いていると「何でもありか?」みたいなオリジナルの防虫液を考案して見事なバラを咲かせている。
アブラムシを食べてくれるてんとう虫もいるわけだから、殺虫ではなくあくまで防虫を目的に、自然のサイクルを最大限活用しながら植物を育てるという考えは、とても共感するものがあった。
実は昨年、あるバラ園の撮影に行った際、開園前の凄まじい農薬散布の現場を目撃してしまった。建物の屋上から園の全景を撮影していたぼくは、大げさでなくある種の危機感を覚えた。なぜならその10分後には観光バスが到着し、多くの観光客が鼻をすり寄せんばかりにバラの香りを嗅いでいたからだ。
これではバラの香りどころか、農薬を胸一杯吸い込んでいることになる。農薬は大地に浸透し川に流れ込み、結果海をも汚染することになる。
七里バラ園も嘗ては農薬を使用して大輪のバラをたくさん咲かせていたという。奥さんの話では、「そのころはバラの季節になると行列ができるほどお客さんが来たものです。でも無農薬を始めてからは本当にバラを愛し、自分達のバラ造りを理解してくれるお客さんとゆっくり話しができる時間もできて、とても幸せです」とのことだった。奥さんの作るバラジャムや花びらの砂糖菓子は、勿論一切薬品は使用していない。お話を聞いている間、バラジャム入りのヨーグルトや、カモミールとレモンバームのハーブ・ティーを出して頂いたがどれもとてもおいしかった。
ご主人静夫氏のキャラクターがこれまた実にユニークで、風貌はまさに俳優の柄本明といった感じ。30年前に横浜から伊豆に移り住んだ脱サラだそうだが、山でイノシシと遭遇し、素手で戦って捕らえたなどの武勇伝もある。まむしには年に数回遭遇するし、蜂に刺されたのは数え切れないくらい「この仕事はまさに命がけですわ」とのこと。無農薬バラ栽培の話を今度雑誌で取材させて頂く約束をしてバラ園を後にした。
by tatsuokotaki | 2005-05-10 01:58

ちょっと得した一日       2005年5月5日(木)

朝食の後、一足早く帰宅するTさん家族を見送ってから、blue in greenの二階の海の見えるテーブルで連休明けに〆切の原稿書き。パソコンに向かっていると、東京での疲れがドッと出てきて、いたたまれずに部屋に戻って何年ぶりかで昼寝する。今日は泊り客はぼく一人なので、好き勝手にさせてもらう。
夕方から一人で下田の河内温泉、金谷旅館の千人風呂へ行く。プールのような檜の浴槽からは、相変らず熱い源泉が溢れていて気持ちが良い。のぼせてきたので露天風呂の檜の湯船の縁で寝転んでいたら、近くで女性の声がするのでギョっとして起きると若い女性が入っていた。ここは混浴か!?
知らなかったが千人風呂の隅に小さな木戸があって、女性のお風呂からは出入り自由になっていた。宿に戻って君島氏にその話をしたら、「良かったじゃなーい」といわれる。そりゃその通りですが、ちょっと驚きました。混浴でオバチャンと一緒になったことはあるけど、若い女性は始めてだった。でも何だかちょっと得したような一日でした。
夜は再び蛙の鳴き声を聞きながら、午前1時過ぎまで原稿書きをした。
by tatsuokotaki | 2005-05-10 01:24

南伊豆の休日     2005年5月4日(水)

連休はどうしようと思っていたところに、水戸のTさんから伊豆に行きませんかとの電話があった。ぼくは3日は丸の内仲通りの“フラワー・ギャラリー2005”の撮影があったので、それを終えてから出かけることにした。
撮影が思ったより長引いてしまったが、夕方ウサギのミミ公を四谷のペット・ホテルに預けて伊豆に向かった。
宿はお正月にも泊めて頂いた、南伊豆の子浦にあるblue in green。夜遅く到着したぼくを、Tさんがシャンパンで歓迎してくれた。宿の君島氏も交えて夜1時過ぎまでおしゃべりした。
翌4日は画家の井上公三氏のアトリエで、2年越しで完成したという椿の連作を観せて頂いた。アトリエに並べた大作5点は圧巻だった。
お昼はTさんのご家族(美人の奥様と可愛い2人のお嬢さん)と、松崎の“プロヴァンス・ド・すずき”で鴨料理のコース・ランチを摂って、町営のお花畑で花摘みをした。ここは無料の上、温泉の足湯もあってなかなかの人気。
午後は一度宿に戻ってから、子浦漁港の岸壁に釣りに出かけた。釣果は小魚一匹釣れないという悲惨なものだったが、のんびり楽しい時間を過ごすことができた。
夜はいつものように君島氏の美味しい料理でワインを飲んだ。旬の筍が美味だった。
by tatsuokotaki | 2005-05-09 15:35

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