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Visions Of UK 英国に就いて    2009年11月4日(水)

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gallery bauhausでの展覧会が始まって10日あまりが過ぎました。理由(わけ)もなくなにやら身辺あわただしくて、久しぶりのブログの更新です。
今回の展覧会は1階展示室は「90年代マリ・クレールとその時代」と題し、正確には1980年後半から90年代にかけ雑誌『marie claire japon』に掲載されたヨーロッパの風景や人物写真などを展示しています。
故人となった映画監督のダニエル・シュミットやポーランドの前衛演劇家タデウシュ・カントルのポートレートなども含まれます。カントルの写真は1989年のベルリンの壁崩壊のその日、ドイツのニュルンベルグで撮影されたものです。
地下展示室ではメインタイトルの「Visions Of UK 英国に就いて」の展示。お気付きの方もいるかもしれませんが、このタイトルはイギリスのロックバンドJAPANの曲「Visions Of China」から、サブタイトルの「英国に就いて」は吉田健一の著作から拝借したものです。
英国は1979年から各地を撮影していますが、最終的にセレクトした写真はブライトン(ロンドンの南西に位置する海辺の町)で撮影したものが多くなってしまいました。
ブライトンは日本でいうとちょうど湘南・江ノ島といった感じの町で、週末にはロンドンなどから多くの観光客や若者たちがおしよせます。ロックバンドTHE WHOの自伝的音楽映画『QUADROPHENIA』(邦題『さらば青春の光』)の舞台になったところで、今回の展示にもモッズなどの若者をとらえた写真があります。
久しぶりの展覧会━怠け者に加え写真もあまり発表しないワタシゆえ、始めてナマ写真をご覧になる方も多いかと思います。そんな事情もふまえ、今回の展覧会はけっこうガンバってプリント制作に励みました。モノクロームの微妙なトーンの写真が多いので、できれば時間をかけてじっくりと観ていただけたらうれしいです。
今週末は在廊予定ですので、小瀧と話をしてみたいという方がいらしたらぜひお出かけください。12/4には海野弘×飯沢耕太郎×小瀧達郎のギャラリー・トークもありますのでこちらもよかったらご参加ください。

*作家の田中真知さんが自身のブログ大様の耳そうじで展評を書いてくれました。こちらもぜひご覧くださ い。
  
写真は英国DOSETにて撮影
ROLLEIFLEX Planar 80mm f:2.8 Kodak TRI-X

by tatsuokotaki | 2009-11-04 01:40

小瀧達郎気紛れ日記

by tatsuokotaki
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